現在の日本は、かつてないほど美術やアートへの関心が高まっている時代を迎えています。大手美術館では連日のように入場制限がかかるなど、その盛況ぶりは目を見張るものがあります。アートは今や、特別な趣味ではなく、日常の中に取り入れたいと願う関心ごとの一つとなりつつあります。

しかしその一方で、展示されている作品の多くは依然として過去のアートが中心であり、現代の日本人アーティストで世界的に名が知られているのは、草間彌生氏や村上隆氏など、限られた存在にとどまっているのが現状です。

その背景には、日本人が日常生活の中でアートに触れる機会がまだまだ少ないことが挙げられます。
最新の研究では、アートのある暮らしは、日々の喧騒から心を解き放ち、ストレスをやわらげる力があるとされ、精神的なウェルビーイングへの関心とも相まって、注目が集まっています。しかし実際には、「部屋にアートを飾ってみたい」と思いながらも、価格や選び方への不安から一歩を踏み出せない人が多いのも事実です。

ベストセラーとなった『13歳からのアート思考』が象徴するように、いま私たちは、「アートから人生を考える」という視点を必要としている時代にいます。

日本はアニメ、伝統工芸、世界遺産など、世界に誇るべき豊かな芸術文化を数多く有しています。

エフギャラリーでは、その日本において独自の世界観を持ち、真の芸術を体現する希少な存在である、「世界遺産 屋久杉」、「画家、今井アレクサンドル氏」「行為のデザイン、村田智明氏」の作品を通じて、“本物の日本のアート”に触れる機会を提供すべく、若年層からアート愛好家、富裕層に至るまで、幅広い層へのアプローチを図ります。

私たちにとってアートとは、鑑賞するだけでなく、暮らしに取り入れることで心の豊かさをもたらすものです。エフギャラリーを通して、「自分らしい豊かさ」やウェルビーイングに出会うきっかけとなれば幸いです。